映画[ら]の記事 (1/3)

『レイジー・ヘイジー・クレイジー(同班同學)』

●『レイジー・ヘイジー・クレイジー(同班同學)』
 (監督:陸以心(ジョディ・ロック/出演:郭奕芯(クォック・イッサム)、廖子妤(フィッシュ・リウ)、麥芷誼(マック・チーイ)、王宗堯(グレゴリー・ウォン)、陳靜、林婉靜、邵音音、蔡潔、盧惠光、曾國祥、徐天佑、蒼井空、李拾壹、江嘉敏

同班同學海報


彭浩翔(パン・ホーチョン)作品の脚本3本+プロデュース作品の脚本2本を経て、ついに監督デビュー果たした脚本家の陸以心(ジョディ・ロック)。
元からジョディさんの脚本で本作を制作することは決まっていたそうなのですが、プロデューサーであるパン・ホーチョンが女性監督を探しており、「それなら私に撮らせてよ!」ということで初監督作として本作が決まったのだとか。
プロデューサーの力とそれをサポートするスタッフの力って偉大……。



パンちゃん作品を観るたびにこの人は何故にここまで女心を繊細に、そして奥の方をえぐるような的確さで描けてしまうのか?と、疑問にすら感じていたのですが、本作を観てああ、やはりそうだったのか、と確信。
もちろんジョディさんの起用以前から「女性の事は解らない、難しい」などと発言しており、その上であれらの描写が出来ていたパンちゃんなのですが、ジョディさんが加わる事によって若さ溢れる脚本となり、より一層きめ細やかで複雑な女心を描くことが出来ていたのです。

但し、監督としては当然ながら未経験の素人同然な上、自身で書いた脚本を演出せねばならないという大きな難題が待ち構えていたわけですが、そこはキャリアのあるスタッフの皆さんにかなり助けられてここまでの仕上がりになったのだと思わざろう得ない部分も多少なりとも感じてしまったのは致し方無い事。
実の所、香港での本作の感想を読むと、見かけ倒しで宣伝と内容が一致してねーよ!という意見もちらほら。
センセーショナルなテーマ、そして香港映画に於いてヌードもある為にニュースにも頻繁に取り上げられたので、バジェットの多い作品を観に行く感覚となってしまったのかも、と想像してみたり。

今まではパンちゃんが脚本や現場で面白い要素や演出を盛り、作品としての面白さや深味を増していたのですが、それらを完全に削ぎ落として原石のような状態と化してフレッシュさ溢れる仕上がりとなっていたので、私個人としてはインディーズ・ムービーにちょい足しした程度の加減で作った、気持ちが一直線に表れた作品として『レイジー・ヘイジー・クレイジー』はとても愛らしい素敵な出来になったと思っているのです。

女子高生3人の友情、仲間意識、援交、嫉妬、恋愛及びセックス観、家族との関係などを瑞々しく描いた作品で、女性なら例え共感はせずとも納得してしまう描写の連続。
援交を始めるにせよ少女たちにはそれぞれの事情があり、よくある援交のタイプ(※但し我々が思い描く日本の援交のスタイルというよりも元締であるクラブのママがいる援交“クラブ”に近いもの)もあれば、おぼこい娘が好きな男性ひとりに囲われる愛人スタイルもあり。

内容が内容だけに当然ヌードシーンもあるのですが、一部のシーンを除いて、それらの裸はいわゆるエロを意味する裸なのではなく、彼女らの心情の吐露や素直さの表れで、言葉通りの「裸のままの女の子達」を意味する本音のシーンとなっているのです。
体育の授業後のシャワールームで裸になり、彼女らの根城となるアパートの屋上で裸になり、そして裸になって浜辺を駆けまわるという。
あくまでも性的な記号のヌードなどではなく、解放と開放のダブルミーニングにより、前に進む為の全裸なのです。

エロ目的以外で絶対に必要であるヌードを撮ってみたいという、女性の目線ならではの表現の仕方。
解放観に溢れ、未来に向かう姿の表現がまだまだ青臭いと感じてしまうのも監督第一作ならでは。

そんなキラキラと輝く青春につきものなのはもちろん恋愛でありセックス。
援交をしてしまう女の子達なので、セックス観に関しては結構オープンだったりする為、それによって引き起こる友情と男女間での問題も発生。
しかし女性による視点で描かれているので、「気軽にセックスする女の子とお付き合いする純朴な彼女」というのを無意識に差別をし、関係を深めようとする男のズルさがきっちりと複数描かれているのもある意味、見所。
鑑賞した男性らはその部分に対してどう感じていたのか、はたまたハッとさせられたのか等、その反応が私の興味の対象だったり。

最近でこそ青春映画が作られてきた香港映画界。
4年前の台湾映画『あの頃、君を追いかけた(那些年,我們一起追的女孩)』の爆発的ヒットに加え、2015年の秋、香港で観客動員数を塗り替えている『我的少女時代』の存在により、これから先、香港製の青春映画が増えてくるのかもしれません。
その先駆け的存在として、こういった若い同世代のための作品がようやく香港で、しかも女性の手によって生まれたという事実を知っておく為にも必見の新作映画です。
実は一昨年のストリートダンス青春映画『狂舞派』の大ヒットにより、イマドキな若者映画が一気に増えるかと期待していたのですが……残念ながら大して無かったですね。

『リーピング』

●『リーピング』
 (監督:スティーヴン・ホプキンス/出演:ヒラリー・スワンク、デヴィッド・モリッシー、イドリス・エルバ 他)
 .....(SEEN AND TO BE REVIEWED)

『LOVEDEATH─ラブデス─』

●『LOVEDEATH─ラブデス─』
 (監督:北村龍平/出演:武田真治、NorA、船越英一郎 他)
 .....(SEEN AND TO BE REVIEWED)

『リアル・フィクション』

●『リアル・フィクション』
 (監督:キム・ギドク/出演:チュ・ジンモ、キム・ジナ、イ・ジェラク 他)

『ラブソングができるまで』

●『ラブソングができるまで』
 (監督:マーク・ローレンス/出演:ヒュー・グラント、ドリュー・バリモア、ヘイリー・ベネット 他)
 .....(SEEN AND TO BE REVIEWED)

『リンガー! 替え玉★選手権』

●『リンガー! 替え玉★選手権』
 (監督:バリー・W・ブラウスタイン/出演:ジョニー・ノックスヴィル、ブライアン・コックス、キャサリン・ハイグル 他)
 .....(SEEN AND TO BE REVIEWED)

『ロード・オブ・ザ・リング ―メモリアル― ワンリング ワンナイト2007』(別名・おいらの帰還)

●『ロード・オブ・ザ・リング(スペシャル・エクステンデッド・エディション)』
 (監督:ピーター・ジャクソン/出演:イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン、リヴ・タイラー 他)

●『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(スペシャル・エクステンデッド・エディション)』
 (監督:ピーター・ジャクソン/出演:イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン、ヴィゴ・モーテンセン 他)

●『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(スペシャル・エクステンデッド・エディション)』
 (監督:ピーター・ジャクソン/出演:イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン、ヴィゴ・モーテンセン 他)

新文芸坐のオールナイト『ロード・オブ・ザ・リング ―メモリアル― ワンリング ワンナイト2007』から帰還。
『ロード・オブ・ザ・リング』3部作のスペシャル・エクステンデッド・エディション(※要は加長版)を昨日の午後5時45分から始め、今朝の6時半過ぎまで一気上映、というもの。
つまり先日の『ロッキー』全6作の一気見に続く一気見をまたもややってきたワケなんですが。
全3作のクセして『ロッキー』の時よりも時間が長いというこの事実。

観に行く前は1本が長いので気が重かったのですが、やってみたら実の所、『ロッキー』の時よりも楽だったという。
そして達成感は『ロッキー』の方が上だったという。

それは何故か。
『ロッキー』の場合、1時間ちょい毎に計6回、強制的にロッキー汁を脳内で分泌するシステムに則って鑑賞せねばならないのですが、『LOTR』の場合はそれをせずに済んだ分、身体への負担が無かったので、生理現象にさえ耐えられれば良かったのでありました。

とはいえ。
『3』の前半にて、数年振りに映画鑑賞中に眼精疲労が出てしまい、右目の奥が痛くて堪らなくなってしまったので、フロドに対して
「あんた、早く指輪捨てろよ! 惑わされすぎ!!」
と、事ある毎に邪魔をするゴラム以上に軽く殺意を覚えた事を告白致します。
サムが居なかったらどうなっていたのやら、と。
嗚呼、サムはエラいコだねぇ、本当に。


それにしても、つい
「香港映画かプログラム・ピクチャーだったら8本は観れるよなぁ……」
と計算してしまう辺り、所詮生まれ持ったDNAはソッチの人間の私。
こういう体質は何を観てもやっぱり治らない模様。

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『ラストキング・オブ・スコットランド』

●『ラストキング・オブ・スコットランド』
 (監督:ケヴィン・マクドナルド/出演:フォレスト・ウィッテカー、ジェームズ・マカヴォイ、ケリー・ワシントン 他)
 .....(SEEN AND TO BE REVIEWED)

『龍が如く 劇場版』

●『龍が如く 劇場版』
 (監督: 三池崇史/出演:北村一輝、岸谷五朗、塩谷瞬 他)
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『楽日 不散』

●『楽日 不散』
 (監督:ツァイ・ミンリャン/出演:チェン・シャンチー、リー・カンション、三田村恭伸 他)
 .....(SEEN AND TO BE REVIEWED)

※新文芸坐オールナイト【『黒い眼のオペラ』公開記念 世界の映画作家(47) 台湾の鬼才 ツァイ・ミンリャン】にて鑑賞

『リトル・ミス・サンサャイン』

●『リトル・ミス・サンサャイン』
 (監督: ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス/出演:グレッグ・キニア 、アビゲイル・ブレスリン、トニ・コレット 他)

『ルイーズに訪れた恋は…』

●『ルイーズに訪れた恋は…』
 (監督:ディラン・キッド/出演:ローラ・リニー、トファー・グレイス、ガブリエル・バーン 他)
 .....(SEEN AND TO BE REVIEWED)

『LOFT ロフト』

●『LOFT ロフト』
 (監督:黒沢清/出演:中谷美紀、豊川悦司 、西島秀俊 他)
 .....(SEEN AND TO BE REVIEWED)

『ラフ ROUGH』

●『ラフ ROUGH』
 (監督:大谷健太郎/出演:長澤まさみ、速水もこみち、阿部力 他)
 .....(SEEN AND TO BE REVIEWED)

『ローズ・イン・タイドランド』

●『ローズ・イン・タイドランド』
 (監督:テリー・ギリアム/出演:ジョデル・フェルランド、ジェフ・ブリッジス、ジェニファー・ティリー 他)
 .....(SEEN AND TO BE REVIEWED)